昨日の続き。
この口金ではどうやっても合皮1枚がやっと…だと思ったのですが、工具で無理やり押し込んで入れてしまいました。
ただ、無理やり押し込んだため、口金が傷だらけな上に変形してしまったのです…orz
作ろうとしているがま口は一番厚いところで合皮3枚重なるところなのですが、それを押し込んだんですから、変形しても仕方がありません。
この時点ですでに内袋を入れることはすっかり諦めています。
やばい…ここまで来ると、完成予想図からの距離が離れすぎてる…
とはいえ、ここまで来てしまうと、後戻りは出来ませんし、そもそも戻る方法が分からない。
合皮が硬すぎる為、ひっくり返し切れなかった結果がコレです。
口金がかまぼこ型なので辛うじて上部は丸をキープ出来ていますが、下部は返せない影響をモロに被っています。
これはこれで可愛いとは思っているんですけどねぇ…
当然ですが、このがま口はご依頼人へお譲りすことは出来ません。
幸い、失敗作ではありますが、ちゃんとがま口として機能出来ているので、私個人が使うことにしました。
今回の一番の敗因は、使用した材料の選定ミスといったところでしょうか…?
この口金には、合皮よりも布での制作が向いていたように感じます。
逆に普段使っている口金は合皮やデニムなど厚手の生地向きです。
改めてもう一度材料の選定からやり直してご依頼に応えられるように、もう少し努力してみようと思います。
まずは、もう少し薄い合皮を探すところから始めます。
こちらの写真は、普段作っているがま口バッグとの対比写真です。
比べると、随分サイズに差がありますねぇ…。